翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 111

ページ: 111

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 剤(さい)なり口中(こうちう)熱気(ねつき)つよくして歯痛(はいたみ)舌上(したのうへ)に腫物(しゆもつ)な  ど出来(てき)る人(ひと)は冷茶(れいちや)煎(せん)にて度々(たび〳〵)口(くち)を漱(そゝ)くときは  久(ひさ)しくして口中(こうちう)の諸(もろ〳〵)患(うれへ)を除(のぞ)く予(われ)此方(このはう)をもつて  口瘡(こうそう)を治(ぢ)するに甚しるしあり性(せい)冷(れい)にして病人(びやうにん)  に宜(よろ)しからずといふ俗説(ぞくせつ)あり甚(はなはだ)非(ひ)なり此物(このもの)常(つね)  に腸(ちやう)胃になれて害あるを見ず末茶(まつちや)は多服(たふく)すれ  ば痰(たん)を生(しやう)し心(しん)を醒(せい)し人をして眠(ねぶ)らさらしむ 一 煙草(たはこ) 胸膈(けうかく)を通(つう)し胃口(いこう)をひらく欝滞(うつたい)を消(しやう)し気(き)  を順(めぐ)らし憂(うれへ)をわする口中(こうちう)を清(きよ)くす食後(しよくご)にすへ  は胃気(いき)を順(めぐ)らし空腹(くうふく)には飢(うへ)を忍(しの)ふにもよし○煙草(たばこ)の粉(こ)血(ち)  出(いで)て止(やま)さるに付(つけ)てよし○痒(かゆ)みつよき腫物(しゆもつ)疥瘡(がいそう)  癬(たむし)の類(るい)煙草(たばこ)の茎(くき)を水煎(みづせん)じて洗(あら)ふときは痒(かゆ)みを  やむる事 妙(めう)なり○赤眼(あかめ)にやに少(すこ)しはかり眼中(めのうち)  にさしてよし      魚類(うをるい) 一 鯛(たい) 吾国(わかくに)魚中(ぎよちう)の長(ちやう)なり中気をあたゝめ気血(きけつ)を  まし人(ひと)に益(ゑき)あり腸胃(ちやうい)を調(とゝの)へ久泄(きうせつ)虚利(きより)を治(ぢ)す内(そこ)  障(ひ)虚眼(きよがん)を治(ぢ)し婦人(ふじん)乳汁(にうしう)通(つう)ぜざるに食(しよく)してよし  陽物(やうぶつ)挙(あが)らざるに用てよし過食(くわしよく)すれは火(ひ)を動(うこか)す