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胸(むね)いたむによし婦人(ふじん)崩漏(なうち)帯下(こしけ)によし○殻(から)は白(しろ)
焼(やき)にして細末(さいまつ)し咳嗽(かいそう)久(ひさ)しく止(やま)ざるにもちひて
よし○夏月(かげつ)汗(あせ)夥敷(おびたゞしく)出(いづ)るに絹(きぬ)につゝみ打粉(うちこ)にし
てよし
一 蜆(しゞみ) 自汗(じかん)盗汗(とうかん)を治(ぢ)し小便(せうべん)を通(つう)し消渇(せうかつ)を治(ぢ)し酒(しゆ)
毒(どく)を消(け)し湿熱(しつねつ)を下(くだ)す○煮汁(にしる)に多(おゝ)く験(しるし)あり黄疸(わうだん)
を病者(やむもの)甚よし○痘瘡(ほうそう)のたまりある所(ところ)を蜆(しゞみ)を水(みづ)
にひたして洗(あら)へば痕(あと)つかずしていゆ
一 田螺(たにし) 腹中(ふくちう)の結熱(けつねつ)をさり小便(せうべん)赤渋(あかくしぶる)を利(り)す痔漏(ぢろう)
腋臭(わきが)には能(よく)つきてすりぬりてよし○小便(せうべん)不利(ふり)
小腹 脹満(ちやうまん)したるに黒霜(くろやき)にして麝香(ぢやかう)少許(すこしばか)り入
糊(のり)にて臍下(さいか)へはり付(つけ)て妙なり且(かつ)黒焼(くろやき)にして服(ふく)
用(よう)して内外(うちそと)ともに用(もちゆ)れば大(おゝい)にしるしあり
一 烏賊魚(いか) 婦人(ふじん)の月経(げつけい)を通(つう)じ小児(せうに)の雀目(とりめ)を療(りやう)ず
俗中(ぞくちう)に瘡腫(そうしゆ)ある人に忌(いむ)の説(せつ)あり非(ひ)なり味(あぢ)軽(かる)く
して有毒(うどく)の品(しな)にあらす○烏賊骨(いかのこう)は諸(しよ)瘡腫(そうしゆ)湿淹(しめり)
して乾(かわ)かざるに付(つけ)てよし○諸の血枯(けつこ)経閉(けいへい)崩(なうち)帯(しらる)
の類(るい)末(まつ)服(ふく)して甚妙なり○烏賊魚(いかの)のすみ河豚(ふぐ)の
毒(どく)を解(け)する事妙なり○鯗(するめ) 津液(うるほひ)を生(しやう)し滞血(たいけつ)を
散(さん)し血枯(けつこ)を潤(うるほ)し乳汁(にうしう)を通(つう)ず