翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 115

ページ: 115

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一 蟹(かに) 胸中(けうちう)の悪邪(あくじや)をのそき能(よく)酒毒(しゆどく)を解(け)す〇生に  てすり鉢(ばち)にてつき漆毒(うるしまけ)に付(つけ)て妙(めう)なり其外(そのほか)一切(いつさい)   の疥癬(ひぜん)に付ていゆる事 妙々(めう〳〵) 一 海鼠(なまこ) 滋腎(じじん)の功(こう)ありて髪(かみ)を黒(くろ)くし骨(ほね)を固(かた)くす  腸胃(ちやうい)の冷湿(れいしつ)をさる小児(せうに)の疳傷(かんしやう)泄瀉(せつしや)に常(つね)に煮(に)食(くらは)  してよし○頭上(づせう)の白禿(しらくぼ)凍瘡(しもやけ)に腸(はらはた)をさり厚紙(あつがみ)の  ごとくに引(ひき)のばしべつたりと付てよし 一 海参(いりこ) 元気(げんき)を補(おぎな)ひ津液(しんゑき)を生(しやう)じ腸胃(ちやうい)を和(くわ)し虫(むし)を  殺(ころ)し気(き)を下し小児(せうに)の疳疾(かんしつ)に用てよし中華の人  は滋腎(じんをまして)内(うち)を補(おぎのふ)の良餌(くすりくひ)とするよしにて海参(かいじん)の名(な)あ  り肺(はい)虚労(きよろう)咳嗽(がいそう)の類(るい)には鴨肉(かものにく)と合食(かうしよく)して功(こう)あり 一 鱸(すゞき) 腸胃(ちやうい)を和(くわ)し水気(すいき)を治(ぢ)し胎(たい)を安(やす)んじ中をお  ぎのふ○腸(ちやう)を蜘(くも)わたと名(なづ)く無毒(むどく)といへども病  人は食(くら)ふ事なかれ 一 鱈(たら) 口塩(くちじほ)と称(しやう)する品(しな)上品(じやうひん)にして胃(い)をひらき食  を消(しやう)し宿酒(しゆくしゆ)を解(け)し水道(すいどう)を利(り)して諸病(しよびやう)に害(かい)なし  俗中(そくちう)に血分(けつぶん)をくるわすと云 説(せつ)あり至(いたつ)て妄説(もうせつ)也  棒(ぼう)だらと云 品(しな)無毒(むどく)なれども肉(にく)硬(かたく)くして虚弱(きよじやく)の  人によろしからず 一 阿良(あら) 産後(さんご)血暈(めまい)及 諸(しよ)失血(しつけつ)血熱(けつねつ)血(けつ)闕 滞下(たいげ)下血(げけつ)血