翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 116

ページ: 116

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 痢(り)の類(るい)金瘡(きんそう)破傷風(はしやうふう)打傷(くじき)等の症(しやう)惣(そう)じて血(けつ)分にか  かけたる病(やまひ)によし按(あん)ずるに此物(このもの)破血(はけつ)の功(こう)あり  と云 説(せつ)あり是(これ)妄説(もうせつ)なり是(これ)は血分(けつぶん)を利(り)するの功(こう)  あるものなり 一 鯒(こち) 胃(い)を開(ひら)き食をすゝめ肌肉(きにく)を肥(こや)し筋骨(きんこつ)を健(すこや)  かにす赤白(あかしろ)痢(り)及 諸(もろ〳〵)の腫物(しゆもつ)金瘡(きんそう)に用て血(ち)を順(めぐ)ら  し肌(はだへ)をみたしてよし○泄瀉(せつしや)をやめ小便(せうべん)を利(り)し  遺(い)尿によし小 児(に)の疳(かん)に用てよし諸病(しよびやう)忌事なき  故(ゆへ)に薬魚(くすりぎよ)と称(しやう)す 一 鰯(いわし) 壮実(そうじつ)の賤者(いやしきもの)に用て気血(きけつ)を潤(うるほ)し筋(すじ)骨を強(つよく)し  経絡(けいらく)を通(つう)し人(ひと)をして肥健(ひけん)ならしむ虚弱(きよじやく)の人(ひと)に  はよろしからず○小児(せうに)凍腫(とうしゆ)の類(るい)には此(この)頭(かしら)を黒(くろ)  焼(やき)にして麻油(こまのあふら)に調(とゝの)へてぬり付(つけ)て妙なり 一 簳魚(やから) 胸膈(けうかく)を通(つう)し痰(たん)を解(け)す○噎膈(かく)反胃(ほんい)の人(ひと)は  此(この)魚(うを)の嘴(くちばし)を含しめ其(その)嘴(くちばし)の内(うち)より食(しよく)を納(おさむ)るとき  は食(しよく)を戻(もど)さす 一 魴(まながつを) 五労(ごろう)七傷(ひちしやう)一切 虚損(きよそん)の病(やまひ)に用て能(よく)調(とゝのへ)るなり  且(かつ)穀肉(こくにく)をすゝめ虫積(ちうしやく)を消す味(あぢ)美(び)にして腹中(ふくちう)を  和(くわ)する品(しな)なれば少(すこ)しは食(しよく)しても佳(か)なり 一 藻魚(もうを) ほうばう眼張(めばる)魚あま鯛(たい)の類(るい)と同(おな)じく皆(みな)