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一 海鷂(ゑひ)魚 男子(なんし)の白濁(びやくだく)膏淋(かうりん)玉茎(いんきやう)渋痛(じうつう)するの類(るい)に
よし虚泄(きよせつ)及ひ肝虚(かんきよ)雀(とり)目の症(しやう)に用てよし
一 浮亀(うきゝ) 水戸(みと)の産物(さんふつ)にして他所(たしよ)になし癰疽(ようそ)瘰癧(るいれき)
諸(もろ〳〵)の気腫(きしゆ)によし久瀉(きうしや)の者(もの)或は虚労(きよろう)不食(ふしよく)の者(もの)に
うす味噌(みそ)にて用てよし能(よく)腹中(ふくちう)を和(くわ)するの品な
り
虫類
一 臭梧桐虫(くさぎのむし) 小児(せうに)の疳虫(かんのむし)を療(りやう)じ元気(げんき)を補(おきの)ふの良(りやう)
品(ひん)なり○柳(やなぎ)のむし蘡薁(ゑひつる)虫も同類(とうるい)にて皆(みな)治法(ぢほう)
大抵(たいてい)同(おな)じ類(るい)にて疳(かん)の餌食(くすりぐい)なり
一 螽(いなこ) 小児(せうに)疳(かん)にて痩(やせ)たるに食せしめてよし翅(つばさ)と
足(あし)とをさりて炙りて食せしむるなり
一 赤蝦蟇(あかかひる) 血(ち)をまし肌肉(きにく)を長(ちう)し小児(せうに)の疳疾(かんしつ)に妙
なり痩(やせ)たる人(ひと)は小児(せうに)に限(かぎ)らず大 人(じん)婦人(ふじん)にも用
て大(おゝい)に功(こう)あり
一 蛞蝓(なめくじり) 活(いき)たるをとりて白湯(さゆ)にて直(すぐ)に呑(のみ)て下(くだ)す
ときは喘息(せんそく)哮吼(かう〳〵)を治(ぢ)する事 神妙(しんめう)なり呑(のみ)かたく
覚(おぼ)ゆる者(もの)は砂(さ)とう豆(まめ)の粉(こ)の類(るい)にまぶし用ゆる
ときは大(おゝい)にしるしあり小児(せうに)十五歳 許(はかり)にて慾情(よくじやう)