翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 119

ページ: 119

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 いまだ動(うご)かざるものは決(けつ)して治(ぢ)すべし大人(たいじん)に  いたりてもまゝ功(こう)あるなり 一 蝮蛇(まむし) 血中(けつちう)の毒(どく)を発(はつ)し悪血(あくけつ)を破(やぶ)る陰萎(いんい)を起(おこ)し  陽道(やうどう)を壮(さか)んにす皮(かは)と腸(はらはた)とを去(さ)り炙(あぶり)食してよし  ○蝮蛇(ふくじや)酒を作るは活蛇(いきたるまむし)二三条(ふたすしみすじ)上好酒一升 許(ばか)り  ふらすこの中にいれて口をかたく封(ふう)じて六七  十日許を経(へた)るときは自然(しぜん)と烊化(とろける)なり是(これ)を布(ぬの)に  て絞(しぼ)り日々用ゆれは能(よく)悪瘡(あくそう)癩風(らいふう)諸の痱痺痿(うるはざるかたへなへしびれ)を  治(ぢ)して妙々(めう〳〵)なり 一 鼠(ねづみ) 薬餌(くすりくい)には牡鼠(おねつみ)をよしとす小児 疳痩(かんそう)を治し  筋骨(きんこつ)を続(つ )き折傷(せつしやう)を療(りやう)す骨蒸(こつせう)労熱(ろうねつ)羸痩(るいそう)にもよ  し腸(ちやう)と皮(かは)とを去(さ)り炙(あぶり)食ふてよし○疥瘡(ひせん)発出(はつしつ)し  かねたるには黒焼(くろやき)にして酒にて用てよし婦人  乳汁(にうしう)少なきにも酒にて用てよし     禽類(とりるい) 一 鶴(つる) 虚労(きよろう)肉(にく)弱(よはき)きに食せしめてよし脚気(かつけ)冷痺(れいひ)痼(こ)  疾(しつ)を治(ぢ)し腰(こし)膝(ひざ)を温(あたゝ)めて皮膚(ひふ)を潤(うるほ)すの薬餌(くすりくい)なり  幼若(ようじやく)の者(もの)はつよくて宜しからず○鵠(くゞひ)冷痺(れいひ)腰(やう)膝(しつ)  寒痛(かんつう)を温(あたゝ)め久泄(きうせつ)下利(げり)を調(とゝの)ふ