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一 雀(すゝめ) 虚眼(きよがん)内障(ないしやう)を治(ぢ)し陽道(やうどう)を壮(さか)んにし陰萎(いんい)を起(おこ)
す冬月(とうげつ)の餌食(くすりぐい)にして腎気(じんき)を補ふの妙功(めうこう)あり春(はる)
にいたりては食(くら)ふべからす凡(すべ)て小鳥(ことり)の類(るい)はつ
むぎむくの類(るい)まても皆(みな)能(よく)虚瀉(きよしや)する人に用ひて
験(しるし)あるの品(しな)なり
一 鶉(うつら) 津液(しんゑき)を生(せう)じ肌膚(きふ)を潤(うるほ)す此物(このもの)は脂肉(あぶらにく)大(おゝい)にお
をく味(あぢはひ)美にして小鳥中(ことりちう)の冠(くわん)たるものなり
一 雉(きし) 中(うち)を補(おぎな)ひ下利(げり)をやむ久年(きうねん)の瘀血(おけつ)黴瘡(しつ)痼病(こびやう)
を発(はつ)す秋冬(あきふゆ)は食てよし春夏(はるなつ)は小毒(せうどく)ありゆへに
諸毒(しよどく)とも発(はつ)せんとする勢(いきほ)ひあるものは大(おゝい)によ
し収まらんとする勢(いきほい)のものは大(おゝい)にあしゝ○山
鳥と云ものも先(まつ)能毒(のうどく)同じかるべし
一 鳬(かも) 中を補ひ気をます水腫(すいしゆ)を治(ぢ)す寒疝(かんせん)冷痺(れいひ)の
類(るい)によし小(こ)せがさの類(るい)久(ひさ)しく是(これ)を食ふていゆ
数品(すうひん)ありといへども緑頭(りよくとう)のものを第(だい)一とする
なり
一 鶩(あひる) 虚(きよ)を補(おぎな)ひ客熱(かくねつ)を除(のぞ)く惣(そう)して水鳥(みつとり)の類(るい)は
骨蒸(こつしやう)労熱(ろうねつ)を治(ぢ)するの良餌(よきくすりぐい)なり
一 烏(からす) 骨蒸(こつしやう)労嗽(ろうそう)婦人(ふじん)血分(けつぶん)の病(やまひ)あるもの食すべ
し小児(せうに)疳病(かんびやう)に少しづゝあたへて虫(むし)を殺(ころ)し痩(やせ)を