翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 122

ページ: 122

翻刻

 り悪血(あくけつ)を破(やぶ)るの功(こう)はうすし其(その)他(ほか)体(たい)を温(あたゝ)め肌肉(きにく)  をまし血液(けつゑき)を生(せう)じ癰疽(ようそ)漏瘡(あなあるてきもの)内托(なひたく)の妙(よき)餌(くすりくい)なり心(しん)  を鎮(しづ)め五臓(ごぞう)を安んじ驚(きやう)をやめ胎(たい)を安んず黴瘡(しつ)下(げ)  疳(かん)淋疾(りんしつ)嚢癰(のうよう)数年(すうねん)の結毒(けつどく)諸(もろ〳〵)の悪瘡(あくそう)に用る事 前条(ぜんでう)  と同しくして平和(へいわ)なり病後(ひやうご)元気(げんき)復(ふく)せす虚弱(きよじやく)臝(やせ)  痩(つよき)の者 小児(せうに)痘瘡(ほうそう)気血(きけつ)弱(よは)して貫膿(やまあげ)しかぬるもの  なとに用て妙々○肺気(はいき)弱(よわ)くして声(こゑ)出るの勢力(せいりよく)  薄きものまた腎気(じんき)衰弱(おとろへ)にして気根(きこん)弱(よはき)きものは  毎朝(まいてう)鶏卵(けいらん)壱つ砂糖(さとう)少許(すこしはか)り入 熱湯(ねつとう)に投し茶せん  にてふりたてゝ服すれは五臓(こぞう)の血液(けつゑき)を補(おき)なひ  勢力(せいりよく)をまして大によし○淋疾(りんしつ)痛(いたみ)つよく血(ち)を出(いだ)  す者は鶏卵(たまご)二顆(ふたつ)酢(す)一合 酒(さけ)五酌(ごしやく)右 三味(さんみ)撹(まぜ)せ合(あは)せ  てふたのある陶器(ちやわん)に入て火(ひ)を焚(たき)たるあとへ一  夜さし置て明日空心に一度に用るときは痛を  和らげて通(つう)する事妙なり     獣類(けものるい) 一 鹿(しか) 血精(けつせい)をまし気力(きりよく)を補ふ津液(しんえき)を生(せう)す肌肉(きにく)を  長(てう)ぜしむ沈寒(ちんかん)痼冷(これい)にて陽気(やうき)順(めぐ)らざる症(しやう)に用て  身体(しんたい)を温煖(あたゝか)にする事妙なり痩(やせたる)人 痰(たん)気少なき者(もの)