翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 124

ページ: 124

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一 牛(うし) 血精(けつせい)をまし肌肉(きにく)を充(みた)しめ脾胃(ひい)を養(やしな)ふの良(りやう)  肉(にく)なり痩人(そうしん)に宜(よろし)くして肥人(ひじん)には宜(よろ)しからず朝(てう)  鮮(せん)より乾(かん)牛肉(きうにく)多(おゝ)く来(きた)る脾胃(ひい)を養(やしな)ひ筋骨(きんこつ)を壮(さか)ん  にし腰脚(こしあし)を強(つよ)くす小児(せうに)疳痩(かんやせ)の者に宜(よろ)し○按(あん)ず  るに外国(くわいこく)にては大牢(たいろう)とて天(てん)を祭(まつ)るに用(もち)ゆ礼記(らいき)  王制(わうせい)にも諸侯(しよこう)無(なけれは)_レ故(ゆへ)不(ず)_レ殺(ころさ)_レ牛(うしを)とあれは太祭(たいさい)にあら  されは用(もちい)ざる事と見ゆ吾邦(わがくに)は古(いにし)へより牛馬(きうば)は  耕稼(こうか)を助(たす)くるの獣(けもの)なれば是(これ)を殺(ころ)す事を禁(きん)ず故  に食(しよく)する事も禁(きん)ずるなり且(かつ)屠者(ほふるもの)を穢多(ゑた)と称(せう)し  て四民(しみん)の列(れつ)に入(い)る事を許(ゆる)さず是(これ)吾邦(わかくに)の潔白(けつはく)を  尊(たつと)んて外 国(こく)の及(およ)ぶ所(ところ)にあらざるなり 一 熊(くま) 風痺(ふうひ)筋骨(きんこつ)不仁(ふじん)するによし諸虚(しよきよ)を補(おきな)ふの良(よき)  餌(くすりぐい)なり 一 狐(きつね) 中(うち)を温(あたゝ)め虚(きよ)を補(おぎな)ひ久瘧(きうきやく)の邪(じや)を去(さ)る疥瘡(ひぜん)の  久しく瘥(いへ)かぬるに用てよし○膁瘡(はらき)疥瘡(ひぜん)の類(るい)久(ひさ)  しく発(はつ)せざるに黒霜(くろやき)にして酒(さけ)にて用れば快(こゝろよ)く  発(はつ)する事 妙(めう)なり 一 獺(かわおそ) 労痩(ろうそう)の人(ひと)食(くら)ふべし水気(すいき)脹満(ちやうまん)熱毒(ねつき)を去(さ)るに  用(もち)ゆすべて水中(すいちう)に深(ふか)く潜(ひそ)み蔵(かく)るゝ類は鼈(すつほん)鰻鱺(うなぎ)  魚 泥鰌(とじやう)の類にいたるまて骨髄(こつずい)の熱(ねつ)を解(げ)するの