翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 125

ページ: 125

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 良餌(よきくすりぐい)なり獺(かわうそ)は其類(そのるい)の最上(さいじやう)たりとしるべし 一 狼(をゝかみ) 内(うち)を補(おぎな)ひ気(き)を壮(さかん)にし腹中(ふくちう)寒疝(かんせん)冷積(れいしやく)及び婦(ふ)  人(じん)の気滞(きたい)黴瘕(てうか)ある人に用てよし○筋骨(きんこつ)手足(てあし)と  もに黒焼(くろやき)にして用るときは黴(しつ)毒 痼疾(こしつ)久年(きうねん)の風(ふう)  毒(どく)痺痛(ひつう)に用て其(その)功(こう)ある事 神(しん)のことし 一 兎(うさぎ) 消渇(せうかつ)反胃(ほんい)に食(しよく)して熱(ねつ)を解(げ)し血(ち)を涼(すゞし)くし大(だい)  腸(ちやう)を利(り)し婦人(ふじん)の産難(さんなん)を救(すく)ふ小児(せうに)の痘毒(とうどく)を解(げ)す  る事妙々なり 一 膃肭臍(おつととせい) 陰萎(いんい)精冷(せいれい)腰痛(こしいたみ)脚弱(あしよわく)小便(せうべん)頻数(ひんさく)に験(しるし)あり  ○茎(たけり)補陰(ほいん)の大功(たいこう)ありといへとも心得(こゝろへ)難(かた)し且(かつ)慾(よく)  を貪(むさぼ)るもの甚(はなはだ)殊功(しゆこう)を唱(とな)ふといへとも是(これ)皆(みな)妄誕(もうたん)の  説(せつ)にして用べからず殊(こと)に今(いま)松前(まつまへ)より来(きた)る品(しな)甚  塩蔵(ゑんぞふ)陣腐(ちんふ)恐(おそら)くはいちじるしき功(こう)あるまじ 右(みぎ)之(の)外(ほか)獣類(ぢうるい)数多(あまた)ありといへとも先 薬餌(くすりくい)に用(もちゐ)る品(しな) は異類(いるい)の物は不(もちゆ)_レ可(へか)_レ用(らず)且(かつ)前文(せんもん)にのぶることく吾邦(わかくに) の常食(じやうしよく)にあらざれば謾(みだり)りに食ふべからずたとひ 薬餌(くすりぐい)に用る共 随分(ずいぶん)少(すく)なき分量(ぶんりやう)を宜しとすべし