翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 127

ページ: 127

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 きは益(えき)ありて損(そん)なし  ○鰻驪魚(うなぎの)腸(わた)小児(せうに)の雀目(とりめ)に喰(くは)しめて甚(はなはだ)よし○小(せう)  児(に)身体(しんたい)痩(やせ)盗汗(ねあせ)などありて脾疳(ひかん)なとゝ云(いふ)にあぶ  りて油(あふら)の出(いづ)るときを見(み)て合歓木(かうくはんぼく)車前子(しやせんし)二 味(み)を  黒霜(くろやき)にし細末(さいまつ)にしてふりかけて用(もちひ)て大によし  ○室内(いゑのうち)にほうせう虫(むし)わきたるにうなきの頭(かしら)と  骨(ほね)とをくすべるときは忽(たちま)ちおさまるなり蚊(か)虻(あぶ)  蠅(はい)などの多(をほ)きにも右の如(ごと)くふすべるときはな  くなるなり虫(むし)をさるの功(こう)見るべし 一 鼈(すつぽん) 中を補(おぎな)ひ体(たい)をあたゝめ血(ち)を生(しやう)し肌肉(きにく)を充(みた)  しめ痔(じ)脱肛(だつこう)によし骨蒸(こつじやう)労熱(ろうねつ)を除(のぞ)き盗汗(とうかん)をやめ  婦人(ふじん)帯下(こしけ)の類(るい)に用(もちひ)てよし○鼈(すつぽん)の頭(かしら)よく干(ほし)つけ  てをき細(こまか)に剉(きざ)み痔(ぢ)を治(ぢ)する諸薬(しよやく)の内(なか)に加入(かにう)し  用(もちひ)て大によし諸薬(しよやく)さし合(あい)なし脱肛(だつこう)復(ふく)しかぬる  にも用(もちひ)てよし○産後(さんご)陰門(ゐんもん)脱出(だつしゆつ)するに焼灰(やきはい)にし  て用(もちひ)てよし 一 鯗(するめ) 気(き)をまし志(こゝろざし)を強(つよ)くし津(つ)を生(せう)じ渇(かつ)を止(や)め滞(たい)  血(けつ)を散(さん)じ血枯(けつこ)を潤(うるほ)す○乳汁(ちゝ)少(すく)なきものに用(もちひ)て  よし尤(もつとも)よく煮(に)て食(くら)ふべし其(その)効(こう)汁(しる)にあり其(その)儘(まゝ)に  てあぶり食(くら)ふは脾胃(ひい)よわき者(もの)には消化(せうくは)しがた