翻刻!江戸の医療と養生

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養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 22

ページ: 22

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 したりする事宜しからす起臥(おきふし)するには夜は亥  の下刻に臥すか相応(そうをう)の事なり深更(しんかう)にいたる迄(まて)  臥ざるときは心気を損し陰気(いんき)を傷(やぶ)るされは万  葉集にも亥の時に鐘(かね)の音するをねよとの鐘(かね)と  読(よめ)り然るときは古へも大体同し様成 寐(ねる)時と見  へたり朝(あさ)は明(あけ)六ツ時に起(おき)て事(こと)に蒞(のぞむ)【莅=くずし字用例辞典見出し字JIS2、蒞=JIS3】べし少(すこ)しも  遅刻(ちこく)すべからず元来(くわんらい)天の陽気(ようき)は子の刻に始り  地の陽気は丑(うし)の刻(こく)に始り人の陽気は寅(とら)の刻(こく)に  始るものなれば壮年の者は寅の刻に起出(おきいて)て勤(つと)  むべき事なりすべてつとめは夙(つと)にあることゝ  見へて古き和書の中に早朝(そうてう)と書てつとめてと  訓(よみて)してあり若 朝遅(あさおそ)く起(おき)る時は陽気(ようき)を塞(ふさ)き心肺(しんはい)  の気を欝(うつ)せしむ且一日の謀(はかりこと)は朝(あさ)にありと古人  もいへは朝遅(あさおそ)きときは終日(しうじつ)物事 都合(つがう)あしく身  の慎みにはつれ養生に背く扨(さて)起居動作(ききよどうさ)節にあ  たると云事あり動作(どうさ)とは己か所作(しよさ)の事なり各  々其 職(しよく)ありといへとも唯(たゞ)無理(むり)にいたつらに根(こん)  気(き)を費(ついや)しては詮(せん)なき事なり兎角(とかく)銘々(めい〳〵)所業(しよぎやう)を大(たい)  切(せつ)に勤(つと)めて其外はすいふん事すくなになるや  うになすへし外事に心をはせ繁雑(はんざつ)なるときは