翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 24

ページ: 24

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一 禅家(ぜんか)に座禅(ざぜん)する事も必竟(ひつきやう)養生家 煉臍(れんさい)の術(じゆつ)にし  て気を丹田(たんでん)に納(おさ)むるときは物に驚(おどろ)かすさわか  す事々物々に応(おう)して用をなすの術(じゆつ)なり道家(どうか)の  玄味(げんみ)の理も是(これ)外(ほか)の事あるべからす仏家に養生の  本体を無量(むりやう)寿仏(じゆぶつ)と称し医家(いか)に上古(せうこ)の真人(しんしん)と称(しやう)  する事 皆(みな)同物(おなじもの)にて養生の本体(ほんたい)を尊(たつと)んて号(ごう)する  なり此本体を腹中(ふくちう)に安置(あんち)して事に蒞(のぞ)むときは  たとひ敵軍(てきぐん)数万騎にて押寄(おしよせ)せたりとも少しも  ひるむ事なく大火に入りても焼ず大水に入り  ても溺(おぼ)れすいかなる災厄(わさわひ)にあふとも心(こゝろ)を動(うごか)す事  なく常々安らかに平らかに無物(むぶつ)世界(せかい)になりた  る所を仏家に金剛(こんかう)不壊身(ふゑしん)と云て尊(たつと)む是則養生  全徳(ぜんとく)の人と仰れ尊むへし