翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 27

ページ: 27

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 は種々あり但 毫針(がうしん)を遣(つか)ふにももみ針あり管(くだ)針  あり又 打針(うちはり)の法あり其外に出血(しゆつけつ)に於ては三稜(さんりやう)  針韭(しんきう)葉針(やうしん)なとあり又 火鍼(くわしん)の法あり雷火(らいくわ)神鍼(しん〳〵)の  術(ぢゆつ)あり是等は皆其家々にて其 伝(でん)あり何れも効(こう)  ある術なれともこれを用る人の工拙(こうぜつ)にあるの  み然るに惣(そう)して針術(しんじゆつ)は気性(きしやう)充実(ぢうぢつ)の人 剛強(こうきやう)にし  て痛(いた)みにもこたへやすき人は効(こう)も立やすし只  怯弱(きよじやく)にして何事もをそるゝ人はいさゝかの事  にも大に恐れて其術施しかたし故に人により  て用る事なしかたきものもあり素問(そもん)にいわく  悪(にくむ)_二鍼(しん)石(せき)_一者 ̄ハ俱(とも) ̄ニ不(す)_レ可(へから)_レ言(いふ)_二至巧(こうぎやう)_一とあれは古(いにしへ)より至て恐  るものは治術(ぢじゆつ)施しかたき人もありときこゆる  なり至て恐るゝ人にしひて行ふときは内気 擾(じやう)  乱(らん)してかへりて病を助る事もあれは能 勘考(かんかう)し  て行ふへしみたりに行ふ事あるべからす 一凡医をして鍼治を施(ほどこ)さしめんと思ふ人は志意(しい)  を平和にして気息(きそく)を定め大に怒(いか)る事なかれ大  に酔(ゑふ)事なかれ大に労動(ろうどう)する事なかれ大に驚(おどろく)事  なかれ大に飽食(ぼうしよく)する事なかれ房事(ぼうじ)を行ふこと  なかれ如是針の前後 慎(つゝし)みて行ふべししからさ