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れは其効立がたし
一 鍼(はり)を行ふの前には是非(ぜひ)按腹(あんふく)をゆるりと行(おこな)はし
むべし是 鍼科(しんくは)の者は大抵(たいてい)心得居る事なれとも
按循(あんしゆん)して気血めぐらされは針しても効なし病
をうつし其気を致事あたはす是大切の事也
一 毫針(ほそきはり)を受て針(はり)腹(ふく)中に入りて少しつゝいたみ腹中
の積塊(しやくくわい)なとに能(よく)徹(てつ)して針先はくり〳〵と腹(ふく)中に
ありて引ぱるやうに覚(おぼ)ゆるは決而(けつして)効(こう)ある針也
またいかに妙(めう)手なりとて皮をきるをも覚へず
針(はり)腹中に入りたるも病人はしらさるやうなる
は功なしまた始より痛みて始終(しじう)たへかたきや
うなるは下手(へた)にして病(やまひ)を動(うごか)し気(き)を損(そん)して悪(あく)と
しるへし
一 腹(はら)は鍼(はり)の宜しき所 背(せなか)は灸の宜しき所と定(さだ)むる
は中 世(せ)以来の通論(つうろん)なり尤 背部(はゐふ)には禁(きん)する所も
多くあれは先は粗工(そこう)は恐れてせぬがよし腹部
は忌(いむ)所も少なければ各別(かくべつ)害(かい)なかるべし妙手の
試効(しかう)ある輩(ともがら)にいたりては其病に応(おう)する孔穴(こうけつ)を
尋ねて腹背(ふくはい)の差別(さへつ)あるべからす
一針を用ゆる浅深(せんしん)の事 内経(だいきやう)以来 種々(しな〴〵)の説あり諸