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して飲べからす
一 惣(そう)じて温泉(おんせん)の効用(こうよう)は気(き)を助(たす)け体(たい)を温(あたゝ)め瘀血(をけつ)を
破(やぶ)り壅滞(ふさかり)を通(つう)し腠理(けのあな)を開(ひら)き関節(ふし〴〵)を利(り)し皮膚(ひふ)肌(き)
肉(にく)経絡(けいらく)筋骨(きんこつ)を順(めぐ)らし通(つう)するの効(こう)はあけて数(かぞ)へ
かたし
一 按(あん)ずるに惣(そう)じて病(やまひ)のあらたなる類(るい)は薬功(やくこう)にて
療(りやう)ずるにしくなし病(やまひ)久(ひさ)しくなりて薬力(やくりき)針灸(しんきう)も
及(およ)びかたき痼疾(こしつ)にいたりては温泉(おんせん)に浴(よく)するに
しくはなししかし其(その)応(おう)ずべき症(しやう)を深(ふか)く考(かんが)へて
浴(やく)すべし皮膚(ひふ)肌肉(きにく)に疥癬(かいせん)痂癩(からい)を生(しやう)じ年(とし)を経(へ)て
いへず別(べつ)して十月 以後(いご)になれは痒(かゆ)み甚(はなはだ)しくし
て堪(たへ)かたきもの腹中(ふくちう)癥瘕(てうが)疝毒(せんどく)ありて歴年(れきねん)いへ
ず或(あるひ)は麻痺(まひ)痿軟(いなん)して不愈(なをらざる)もの或は手足(てあし)攣急(ひきつり)
痺(しび)れ関節(くわんせつ)痛(いた)みつよきもの或は黴瘡(はいそう)下疳(げかん)便毒(へんどく)結(けつ)
毒(どく)種々(しな〴〵)手を尽(つく)せどもいへざるもの或は痔漏(じろう)脱(だつ)
肛(こう)年を経(へ)ていへざるもの或は打撲(うちみ)腰脚(こしあし)疼痛(うづきいたみ)し
久(ひさ)しくいへざるもの一切(いつさい)の無名(むめう)の悪瘡(あくそう)いへがた
く年(とし)を経(へ)たるもの婦人(ふじん)腰冷(こしひへ)帯下(こしけ)経水(けいすい)久しく通(つう)
ぜさるもの或は痼疾(こしつ)不愈(いへず)種々(しな〴〵)の怪症(くわいしやう)となるも
のゝ類(るい)久しく浴(よく)して功(こう)あるべし