翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 59

ページ: 59

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 の類(るい)には数医(すうい)の勘考(かんかう)を聞(きい)て手(て)をくれせざるや  うに心得(こゝろゑ)る事(こと)肝要(かんやう)なり是を治するの期(ご)をくる  る時(とき)は千悔(せんくわい)すとも及(およ)ばぬ事(こと)なれは急々(きう〳〵)に事を  はかるべし内傷(ないしやう)緩治(くわんじ)の病(やまひ)或(あるひ)は廃痼(はいこ)と云て年月(としつき)  を経(へ)たる長病(ちやうびやう)の類(るい)は中々(なか〳〵)一朝一夕(いつちやういつせき)の成(な)るにあ  らざれはみだりに数医(すうい)を更(かへ)て治(ぢ)すべからず得(とく)  と医人(いじん)の見立(みたて)の病症(びやうしやう)を勘考(かんかう)して其理(そのり)の的中(てきちう)す  べきかたを見抜(みぬい)て其(その)治法(ぢほう)にしたかひて動(うご)くべ  からすすこしの変事(へんじ)ありとも篤(あつ)く信(しん)じて医に  任(まか)すべし惣(そう)じて物ごとは何事(なにごと)にても至当(しとう)の理(り)  ある事にあはゞ篤(あつ)く信(しん)ぜざれは事(こと)の成就(じやうじゆ)する  事あるまじ迷ひうたがひ斗(はかり)なれはいつまでも  迷(まよ)ひて遂(つゐ)に病の治する期(ご)あるまじ此理を能考(よくかんが)  へて初(はじ)め治(ぢ)を需(もとむ)る時(とき)にみだりに其説(そのせつ)にしたが  はず道理(どうり)の的当(てきとう)するを深(ふか)く考(かんが)へて後(のち)其医薬(そのいやく)を  服(ふく)すべし 一 医人(いじん)と病家(びやうか)とは志(こゝろざし)の能相(よくあい)かなひたるをよしと  す病家(ひやうか)廃痼沈滞(なをりがたきひさしきとゞこほる)の大病(たいびやう)に逢(あふ)ときはきつと見識(けんしき)  の的中(てきちう)したる医人(いじん)を頼(たの)みて此医(このい)にあらざれは  此病(このやまひ)をいやす事あたはずと一途(いちづ)に篤(あつ)く信(しん)じて