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急煎(きうせん)緩煎(くわんせん)三沸水(さんふつすい)など医人(いじん)の意(こゝろ)に随(しがつ)て煎(せん)ずべし
其余(そのよ)桑柴火(くわのひ)楡柳火(にれやなきひ)などの火(ひ)を分(わか)ち水も春雨水(はるのあめのみづ)
潦水(にはたみづ)なと品々(しな〳〵)の分(わかち)あり是(これ)らはあまり穿(うが)ちすぎ
たるか
一 平生(へいぜい)補薬(ほやく)とてねり薬(やく)を用(もち)ひ或(あるひは)益気湯(えききとう)帰脾湯(きひとう)の
類(るい)を散薬(さんやく)ねり薬(やく)にして用(もち)ゆるは益(えき)なきにもあ
らねども各々(おの〳〵)医人(いじん)の指図(さしづ)に随(したがふ)て用ゆべしみだ
りに其症(そのしやう)に合(あは)ざる薬を用ゆるは石(いし)にねつさし
壁(かべ)の内(うち)に柱(はしら)を添(そへ)るの類(たくひ)にして益(えき)なし且(かつ)煉薬類(ねりやくるい)
はやゝもすれは胸鬲(きやうかく)に泥(なず)みて其害(そのがい)をなすこと
多(おふ)しとしるべし
一 平日(へいじつ)の補(ほ)には其症(そのしやう)にあゐたる薬食を程(ほど)よくす
るにしくはなし周礼(しうれい)には食医(しよくい)と云て食物(しよくもつ)を用(もち)
ひて病(やまひ)を治(ぢ)する医(い)ありとそ凡 食物(しよくもつ)の滋味(じみ)によ
りて何程(なにほど)も其功(そのこう)を得(う)る事(こと)あれは必 其宜品(そのよろしきしな)を考(かんが)
へて餌食(じしよく)すべし餌食(じしよく)の事(こと)は飲食篇(いんしよくへん)に委(くわ)しくの
せたり考(かんが)ふべし
一 常体(つねてい)にかはりたる治法(ぢほう)を近年(きんねん)専(もつは)ら行(おこの)ふの医(い)あ
り各々(おの〳〵)其益あれども的当(てきとう)の症(しやう)に合されは反(かへつ)而
其害(そのがい)ありて尤(もつと)も用ひかたし先(まづ)灌水(くわんすい)とて新汲(くみたて)水