翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 69

ページ: 69

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【二十二丁裏】 一 医(い)を択(ゑら)ぶ事 甚(はなはだ)難(かた)し程子(ていし)の言(ことば)に親(おや)につかふるも  のは医(い)をしらざれは医(い)をゑらむ事(こと)あたはす故(ゆへ)  に孝子(かうし)は必(かなら)ず医(い)を学ぶべしと云へり一理(いちり)ある  義(ぎ)なれども是(これ)は才徳兼備(さいとくけんび)したる人(ひと)は左(さ)もある  べきなれども今(いま)の世(よ)の俗人(ぞくじん)のすこし医術(いじゆつ)に心(こゝろ)  掛(がけ)たる人(ひと)は却而(かへつて)疑滞(ぎたい)のこゝろ甚(はなはだ)つよく起(おこ)りて  却而(かへつて)判断(はんだん)しかたし甚(はなはだ)しき者(もの)は医者(いしや)の薬(くすり)を見て  己(おのれ)か意(い)を以て薬味(やくみ)をさりきらひして用(もち)ゆるや  うの輩(ともがら)はなはだ多(おゝ)し如(かくの)_レ是(ごとく)にては却而(かへつて)医家(いか)も医(い)  案(あん)一盃(いつぱい)の事(こと)も出来(でき)かたきに至(いた)る事(こと)となるなり 【本資料は十九丁~二十二丁部分に乱丁が生じており、この画像右頁の文は画像55枚目左頁・二十三丁表に続く。左頁は画像65枚目右頁・三十二丁裏から続く。】 【三十三丁表】  は誠(まこと)に不(ざる)_レ治(ぢせ)の症(しやう)なり古人(こじん)より病(やまひ)を治(ぢ)せんとな  らは医(い)に需(もとむ)るは通義(つうぎ)なり然るを故(ゆへ)なくして加(か)   持(ぢ)祈祷(きとう)のみを求(もとむ)るは是(これ)聖教(せいきやう)に背(そむ)き道(みち)の本体(ほんたい)を  失(うしの)ふ医薬を頼(たの)みて其外(そのほか)に符咒(ふじゆ)を求(もとむ)るは猶(なを)其 理(り)  あり医薬(いやく)を廃(はい)して治(ぢ)を求(もとむ)るは木(き)によりて魚(うを)を  求(もとむ)るにひとしき歟しかのみならず惣(そう)して療治(りやうぢ)  を頼(たの)むに付て日時(にちじ)方角(はうがく)をゑらぶ事は迷(まよい)の甚(はなはだ)し  きと云べし方角(はうがく)宜(よろし)しといへども其方(そのはう)に良医(りやうい)な  きときは求(もと)めかたし是(これ)を不通(ふつう)の論(ろん)と云也 一 聖人(せいじん)病(やまひ)し玉(たま)ふ時(とき)子路(しろ)請(いのらん)_レ祈(とこふ)に丘(きう)之(か)祈(いのる)事(こと)久(ひさし)と答(こたへ)給(たまふ)