翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

養生録 - 翻刻

養生録 - ページ 88

ページ: 88

翻刻

  けれども其害(そのかい)を見ず然(しか)れども本(もと)より合(あひ)がた   き品(しな)なれは先(まづ)は慎むべし 一 蕎麦(そば)と 猪肉(ちよにく)羊肉(ようにく)と同(おな)じく熱食(ねつしよく)すれば熱瘡(ねつそう)を   やみ眉(まゆ)髪(かみ)脱落(だつらく)す 一 薬中(くすりのうち)に 地黄(ちおう)の入(いり)たる人には莢菔(だいこん)葱(ねぎ)を忌(いむ)とあ   れとも葱(ねぎ)はかろし大根(だいこん)は重(おも)し 一 荊芥(けいがい)を 服(ふく)する人は一切 生魚(なまうを)を制(きん)す 一 反鼻(はんひ)の 薬中に入たる人は煙草(たばこ)を飲(のむ)べからず   煙草(たばこ)のやに諸蛇(しよじや)の気(き)にかつゆへに薬効(やくこう)たち   かたし 一 甘草(かんぞう)を 服(ふく)する人(ひと)蕪菁(かぶら)を食(くら)ふべからすと古説(ふるきせつ)   にあれども是(これ)は大害(たいかひ)を見すされとも古説(こせつ)に   従(したがふ)べし 一 索麺(そうめん) と枇杷(びわ)と同(おな)じく食(しよく)すれは黄疸(おうだん)をやむ 一 鮒(ふな)と 芥の葉(は)と同食(どうしよく)すれば水腫(すいしゆ)をやむ 一 蓴菜(じゆんさい) 酢(す)に和(くわ)して食へは骨痿(ほねなへ)せしむ 一 甜瓜(まくわ) 油気(あぶらけ)と餅(もち)とに反(はん)すまた淋疾(りんしつ)をやむ人(ひと)は  諸瓜(しよくわ)ともに忌(いむ)べし 一 蓼(たで)・生姜(しやうが)と同食(どうしよく)すれは人気(じんき)を脱(だつ)す蒜(にんにく)と同食(どうしよく)す   れは淋(りん)をなす