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種(しゆ)大毒(だいどく)のある品(しな)あるべし其(その)有毒(ゆうどく)と無毒(むどく)の品
を見分(みわけ)る事(こと)かたし故(ゆへ)に若(もし)有毒の品にあたる
ときは頓(とん)に命(めい)を失(うし)ふかゝる恐(おそ)るべき品なれ
ば無毒の品たりとも決(けつ)して食ふべからす古
より種々(しゆ〴〵)の解毒(げどく)の薬(くすり)ありといへとも所詮(しよせん)大(だい)
毒(どく)のあたりたるは解毒する事あたはずと心(こゝろ)
得(え)べし
餌食篇
一 餌食(じしよく)は薬喰(くすりぐい)の事(こと)なり凡そ食物(しよくもつ)能毒(のうどく)の事(こと)は世(よ)に
食性(しよくせう)の書(しよ)あまたあれは其書(そのしよ)に付(つい)て需(もと)めしるべ
し前段(せんだん)に述(のぶ)るごとく古(いにし)への食医(しよくい)の食(しゆく)を以(もつ)て病(やまひ)
を治(ぢ)するのいちしるしき事のみをこゝにあげ
てしめすものなり今世(きんせい)の医(い)はみたりに食物(しよくもつ)の
禁忌(きんき)のみを語(かた)りて却(かへつ)而(て)服薬(ふくやく)にましたる功(こう)あり
て病(やまひ)に利(り)ある食物(しよくもつ)もすてゝ論(ろん)ぜず今(いま)予(よ)が論(ろん)す
る所(ところ)は喰(くら)ふて病(やまひ)にいちしるしき功(こう)あるを試(こゝろ)み
たる物品(ぶつひん)をゑらびてしるすのみしかし薬喰(くすりぐい)は