← 前のページ
ページ 129 / 154
次のページ →
翻刻
【右丁】
一大麦切 大麦切搗麦を随分細かに粉に仕長いも
御かやく御汁もそは切 かつくいもをおろしとろろより薄く水
同様 にて摺のへこなし打延申候湯出様暖メ差上
様そは切之通に仕候裸麦朝鮮麦を摏挽
粉に仕拵候方猶以能御座候
二色共に何れにても湯煑加減能仕置湯にて
一御むし麦 暖メ井篭にてさつとむし乾し御椀盛にて
御蒸そうめん 差上御代りも御椀盛引替にて差上申候
宜敷仕候中之仕立には御小井篭又は御枌
に盛差上候義も御座候
御かやく御汁もそは切
同様
一らん切 鶴卵を白みも黄身も写し交うとん粉を
入水けなしにてこね合打延拵申候夏は冷
麦の通り水にても差上冬分はむし麦の通
に仕差上申候
冷し差上候には御かやく御汁
冷麦之通り
むし差上候には御かやく御汁
そは切の通りに仕候
【左丁】
たまこそふめんは玉子十之内七は黄身を除取
弐ツは白身ともに入壱は家鴨の玉子白身
も黄身も入交合砂糖を水にて摺鍋に入
一御鶴卵素麺 たふ〳〵と蜜のことく煑立右之とき候玉子
御葛そふめん を柄杓の底に錐穴を明候て入湯の上を廻
玉子そふめん し玉子を落し入煑候て取上申候下の火
は乾し 加減能仕さとう蜜も薄く御座候ては玉
御菓子にも 子ねはり合宜無御座候火強過候てはこけ付
差上候 弱く候てはねはり合筋わかり不申候炭火
を強く仕候方能御座候
葛そふめんは壱升之内弐合程葛湯に仕醒し
くすをとき合せ別の葛にて鍋に葛ゆ
をたふ〳〵と仕候程煑立下の火加減能仕
置前之とき置候葛を柄杓の底に錐穴
を明候に入湯の上を廻し落し入湯煑仕候
右之通仕置御椀盛湯取にても夏は御皿盛水溜にても差
上申候御猪口煎酒御小皿花かつほわさひか摺せうかにて差上