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【右丁】
五日程も置候而塩能廻り候時古酒
にて洗黒米之飯を堅く焚さまし
右之鮒を漬込出し石強く置候而
廿日過候而出し遣常之鮓之程に仕
一鮒之馴鮓 水に塩からく交すし桶の蓋の上に
とふと溜置七十日程過候而馴申候遣
候跡を囲置候にも右之通塩水溜置
出し置候得者久敷置候程風味宜
骨も和らかに御座候
右寒中に漬候得者翌年之冬迄も
御座候
うなきを三つ四つ切酒壱升塩弐合
之割に合右の鰻を漬置翌日常之
【左丁】
飯に塩加減仕酢は不用申すしに
一宇治丸御鮨 漬込前のことく塩水を溜置置三十日
程置候而なれ申候
右何れ之御すしにも生姜 蓼 山椒
見斗添差上候
笋 蓮根 木茸 松茸 椎茸
海苔 伊勢干瓢 氷蒟蒻 烏芋
此外精進之品其時之献立見
一精進御飯漬 斗ひ恰好宜拵候而酢にてにしめ
漬申候常之飯にてもくちなしの
色付飯にても漬申候 独活