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【右丁】
調味之御酒
一玉子酒 玉子十を写し能解交酒五合か六合砂糖弐十
目程入掻交かんを仕候ねばみ無御座様仕候
ツヽ酒間を熱く仕候解置候玉子を跡より入
交候得者はら〳〵と仕候是は上戸向の義故砂
糖入不申候
一薯蕷酒 薯蕷にても束いもにても随分細かにお
ろし冷酒にてさふ〳〵と仕候程に摺砂糖
を入醤油少し落し入交冷にても間酒に
ても差上申候
一鶴酒 靏の油所にても皮にても鍋にて炭火に
かけ油を炒取其鍋にて直に酒を入れ間を仕
皮かすを取除黒塩か醤油少し落し入交
【左丁】
靏の油を炒取置候得者白蝋のことくかたまり
申候を間酒に落し入候も能御座様
鳫鴨之油にても仕候得共風味格別有申候
一鴨酒
雉子鳩小鳥にても
如此仕候
鴨の身にても股羽ふしにても細かに扣き摺
越酒にてさら〳〵と仕候程摺立鍋に赤みそ
少し摺付こけ不申様炙り右之鳥酒を入
能摺交間酒にて差上申候味噌不入申黒塩
か醤油にても仕候摺せうか少しくはへ申候
鶴一羽身斗細かに作り上白糀壱升にてもみ
ほとき古酒壱升上白餅米壱升前日より
一鶴酒 かしむしさまして生姜おろし三合石壷
に造込ふた能土中に七日埋置能御座候差上候
時分炭火にてかろく煑申候所にぶす〳〵あわの
ことくにへ候時宜御座候