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【右丁】
一煎酒急に仕候は酒と鰹を入炭火にてにへ立候をおろし
あをき醒し又火に懸にへ立候をあふきさまし
三度程さまし候て醤油と砂糖にてあんはゐ仕候得
は早く出来仕候尤梅干も入申候
一御盛溢の菜は椙檜弐枚地紙椙赤み檜白板にて
仕又杦の折地紙同折懸地紙片捨地紙檜の薄板
にて折懸地紙花包吹矢口巻等格好模様時の
景氣次第仕候
一青かいしき筏に仕候品は青葮青蘭とくさ青
さゝけ薄の内時の品見合地紙形筏形組筏
【左丁】
等に仕菊桔梗なてしこ野きく石竹等の花差交にも
仕候其外けしきに相用にも相用候花は御鱠御刺
味の處に大概相記候通に御座候右の外に䔲の花
も相用申候
一荐に相用候葉は南天隈笹つは唐いちこくわゐの
葉檜の葉楓かしは松庭とこ青末枇杷葉等の
内にて見斗相用申候
右の花葉共に御座敷御立花御活花等に御座候者
御料理方かいしきけしきには相用不申候
作花糸花は不苦候