翻刻
幾(いく)はくも念(ねん)を入(いれ)【いるヵ】べく又/味噌(みそ)塩(しほ)をまじ
へてくはねは大事(たいじ)に至(いた)るよしに候へは
かならすみそしほにて調(とゝのへ)食ふへく候事
○村役共常々心を用へきケ条
凶年に当て穀(こく)につぐ大事の物は
味噌と塩とに候平年【左ルビ「つねのとし」】穀食(こくしよく)するだに
もみそしほなくしては穀の用をなさず
况(いはんや)穀食/乏(とぼ)しく木の葉草の根を食ふ
時をや然らは塩とみそとの世話(せは)に心を
尽(つく)すへし味噌仕入の法
ぬか味噌の法 米粃(こぬか)一石大豆二斗《割書:又一斗|にても》
塩二斗《割書:又一斗五升|にても》大豆を釜(かま)にて煮其釜
へこぬかを水にてしめり合ほとにねりて
入大豆の汁(しる)にて蒸(むし)とくとよくむせた
る時火を止(やめ)よくつき塩こぬか大豆の
おもひ合様に搗(つき)あはせ桶(おけ)に入置三