翻刻
ねにてはりくゝませて。をしつけてくびにかくる
じゆずにははつけはしらをおどめにして。むかい
のかたへつまぐりて。ぜんすまる〳〵ととなゆる
はかり也。又くるすといふ物をかんよふともてあつ
かふ。べちにちやつよりふかき事はなきとみえたり。
さて又 寺(てら)のもやうをつたへうけ給るに。ひみつのま
とて。でうすのすがたを物すさまじげにつくり。
はつけにかけたる所を見する。是はそもなんぎやう。
くぎやうのすがたを見せて。もんとどもに。かん
るいを。ながさせんとのはかりことゝみえたり。其
おくのまは。たいめんのまと申て。さんたまるや
といふ女ばう。でうすをうみいだして。二さいはかり
の子(こ)をいだきたるすがたを見する。そのしさいは。
でうすと申仏。天地のあるじたりといふはかりにて
衆生(しうじやう)うたがひをなすべし。ぶつほうせほうのこと
わりをも。聞しるまじきとおほしめして。さんた丸