翻刻
やのたいないに。やどらせ給ひて。せかいにむまれ出
給ふ所を見せて。たいめんのまといふ。其おくのまは。
さんげのまと申て。此あひたの。とがあくじどもを
ばてれんゐるまん。しうていのものどもまで。車(くるま)
ざになをつて。そのまんなかにて。さんげをし。わび
ことをして。したゝかに。はじしめられて後。くだんの
べんていしやをもつて。ばてれんがてづから打て
血(ち)を出し。ふくさ物をもつてぬくい。其うでをあら
はずして仏をおがむを。大ぎやうといふ。かやうの行(きやう)
をつとむれば。朝夕(あさゆふ)かげかたちのことく。でうす。
しゆごし給ふあひた。しんみやうは。露ちりほども
おしむべからず。でうすの御法(みのり)をきく人は。大かいのそ
このこがねをひろい。一がんのかめの。ふぼくにあふより
猶まれなる事としたゝかにほめられて。まんぞくし。
まことに仏になるぞとおもひさだめて。火あぶりに
なるも。うしざき。車ざきさかはつけ。かやうのなん