翻刻
【右丁】
一(いつ)はんをほどこし。中へんの。世にすぎわびたる物には
げきやうをさつけて。とせいを心やすくして。其
ほうおんにをのがしうていに引入わかきもの。かぶき□【物】。
なまぢゑ。こ才かくさうなる物どもには。だてだ
うぐにてたぶらかし。大みやうとおぼしきには。
ゐんすのじゆす。とをめがねこんたつ【注】それ〳〵に
あひさつして。ちなみをふかうして。しうていに
だみ入る。大ざかさかい。ながさきすはうの山 口(くち)
【注 キリシタンが用いる珠数。ロザリオ。】
【左丁】
ひろしま。びぜんのおか山。ひめぢはう〳〵所々に
寺をたて京は五条ほり川一条あふらのこうじ
に大寺をたて。ぐにんざう人かぶきものとも
いつれもさりきらいなくとり入。いたつらもの
どもあつまりたりと聞えたり。有時ゐるまん
ともべつしてしたしきだんなともといひ合□【せ】
て。くせ事とももれ聞え。ひでよしたいかうげき
りんなのめならす。ない〳〵じやほうをひろめ。