翻刻
【右丁】
もいへはいわるゝと。もつとものいひぶんかな 八
しう九しうのうちにくやむ事おゝし。先出家に
にあはぬ公事(くじ)すきをし。ちやのゆすきれんがある
ひはらんぶまりやうきう花見さかもりむやく
の事。がくもんうとくしてふつほうをとへはぞく
じんにはるかをとれり。ふせとはぬのをほどこすと
かけり女人はごつしやうしうじやくふかき
ものなれはあさのおのひねりめまてせいをこみ
【左丁】
うみつむぎ。しんくして。おりいたす物なれは。
心さしをかんじて。けちえんさいどのため仏
なのめにおほしめすと。きやうせつにあかせり。今
の世には金銀にふりかわつて。あたいかうぢきに
なれり。さりなから知行(ちきやう)をももたざる出家は
たくわへなくして。だうがらんにしゆりを□【く】
わへ。仏ぜんにぶつしやうかうはなをそなへ。きやう
ろんしやうげうをもとめ。でしをはこくみ時斎(じさい)