翻刻
【右丁】
れず。しよせんはきりしたんのうちの一の物□【し】り
たる。ゐるまんをすぐりて御いたし候へ。此はうより
もしやかのぶつほうをまなびたる人を。たつねもと
めて出すへし。ほうもんにいひかつたる人のかたへなる
へしと仰せける ゐるまん聞てそれこそのそむ
所なれ。いつにても御さうしだいにまいるへきと
かたくやくそくしてゐるまんはまかり帰りける
こうしつのいわく。ぜんじやうどのちやうらうをよ
【左丁】
びたりとも。きりしたんが法は神たうないでんげ
でんうちやぶりてよこしまをいふと聞えたり
こゝに伯翁居士(はくわうこし)と申て出家まさりの人ありときく
これをむかひにつかはしてもんだうせさせみんとて
ひきやくを京へさしのほせらる 抑此はくおう
こじと申だう人は。上京のかたはらにかすかなるあん
じつをむすび。身にはあさの衣かみぎぬ。ふゆは
かみのふすま二 時(じ)のはんの□【さ】いにはやきしほ□□□【はかり】