翻刻
【右丁】
物さびたるていなり。□【ち】う夜けんだいに□□□□【むかひて】
□【な】いでんげでんに目をまじろまず若年(じやくねん)より
ぶつほうにかたぶひて南都(なんと)におひてはゆいしきろん
のかうぜつをきく。三井寺にしてはくしやろん
なかんづく。せけんぼんを聞て三千世かいはたな
心のうちにあり。えんりやく寺にとうざんしては
げんぎもんぐしくわんしゆれうごん戒経(かいきやう)以下
十二年ぢうせんしてこれをたもち。むらさき野に
【左丁】
のぞんてはへきがんをきく。めうしん寺にしたひ
しゆきやうろく。ゑのふだんきやう五さんにおひて
とうばさんこくもんせんとう。又 三輪(みわ)りうの神(しん)
たうをおこなひ。浄土(しやうど)もんに入てはせんちやく集
二さうぎ以下万ほう一 如(によ)なる所を。さぜんくふう
して香(かう)のけふりに身をふすべ仙人にひとしから
むや。へんぜつはふるなをもあざむくへき比丘(ひく)也
かゝる所に大 坂(さか)よりほうもんのやうを申□□□【て。ひ】