翻刻
【右丁】
かつてぼんぶのうへにさたする事にあらすさ
れともちしきにあひてさとる人はあまたあれとも
ひらくる人まれ也かたわくるまのことし
南蛮(なんばん)より日ほんをしたかへんとする訴人(そにん)出事
元和年かうの比 肥後(ひご)の国より坊主一人するがへ
まかり上御年より衆まて言上(ごんしやう)申ていわく肥
後の国にきりしたんの寺なたると申て小西(こにし)
津の寺かそんそうせし寺にて御座候それかしに
【左丁】
なんだいを申かけついほう仕候わたくしもいる
まんと申てだんぎをもいたし候いしゆはなんばんの
国王日ほんをしたがへんてだてに。仏法をひろ
めんためばてれんをあまたさしこし。かの国の
うち五かこく十ケ国の所りやうを日本の入用に
をしむけまい年あきないふねとかこつけていと
まき物しな〳〵をわたす京ゐ中の寺〳〵はいぶん
してまかないとぼしからす又日ほんよりは当年