翻刻
【右丁】
かりいたしけれはさなからみの虫のことし先京中の
もの共は四でう五条のかはらにさんつみにして
五十石卅石つゝつみかさねおうぢうはのたくひは
ひしとならべをかれたり見物のものは京中をうち
ふるうたりと見えたり。あさよりひる時分まては
くちぎりやうにして。ぜんすまる〳〵ととなへて
あひ〳〵に申やうさてもありかたの御事やない〳〵は
かやうの大なんにあひ。でうすさまの御たすけに
【左丁】
あつかり。はらいそうへむまれてらくくわつけいに
ほしいひもじなる事もなくやうらくをさげて
ゐると。どみんご。おしめしことにちやうもんす
はや〳〵。うち御ころし候へと人ことにつふやきける
むまのこくも過。ひつしのかしらになる時分に。一
人が申やうはいさみなころぶまひか後生(こしやう)はみて
こぬ事なれはおつての事とかくひだるうてめ
がまひさう也。其うへ此中のだんぎことに大