翻刻
【右丁】
しうていのほんいさへたかはすはくるしかるまじと
いひつたへ。一人にゐんす壱ふんあてひそかに是
をくばる此事又 訴人(そにん)出ていよ〳〵国をかたぶく
べきてだてあらはれ。ふかくにくみおほしめして
日本国のしゆごぢとう代くわんとうに仰付られ
里〳〵うら〳〵山が〳〵嶋〳〵のこる所なく昨日けふ
むまれたる。あか子まてそれ〳〵のだんな寺より
せう文にのせ。しゝそん〳〵当寺のだんなに。まぎ
【左丁】
れ御座なし。もし此うち一人なり共きりしたんの
しうし御さ候はゝ寺のぎは御けつしよなさればう
すはいかやうにも御せいはいたるへしとかたく書
物を仕りさゝげ奉る町人は町のとしより月
行事。村々はしやう屋おも百姓ぶしは物がしら
年ことに御あらためもるゝ事なくあまつさへ諸
国のざい〳〵にそくたくの高札ありといへとも
やゝもすれば十人廾人つゝさかし出されて。火