翻刻
【右丁】
あふりさかはつけ水つけさま〳〵の御せいはい今
にたへざる御事はふしんはれかたしと《割書:云| 云》
○つくしのひぜんしまはら天草一 揆(き)を起事
寛永十四年十一月中旬の比しまはらあまくさ一 揆(き)
しきりにおこしてくしのはを引かことく。はやひ
きやくはやてんまの行ちがふ事。よるひるのさか
ひなしそのらんしやうを尋ぬるに松倉長門守
はいりやうの地也六万石あておこなわるゝ所に
【左丁】
わたくしけんちして。高拾弐万石を物成五つ
六つにしてむたいにむさぶりとる。百姓とも年々
のつかれによつて当ねんはうるへき子も牛馬も
なしなにをもつてしんみやうをつなぐへきや。と
てもがしにをよばんより一 揆(き)をおこし末代まて
のこうきにとゝむへきと。天の四郎といふもの
を大将にしてすなはちきりしたんのたんぎを
とかせしうていを一 途(づ)にきわむるもしいぎいふ