翻刻
【右丁】
ものあれはきつてすて。こしざしかさしるしま
ぼりに。くるすといふ物を仕りけるすなはち。なが
との守在江戸のるすをうかゝい。しろ下は申に
をよばす二三里四方 放火(はうくわ)せしめひやうらう
みそしほたまくすり以下でうぶによういして
しまばらのふるしろを。よるひるふしんをくわた
つる。そうじて此しろと申はひがしはあらうみ西(にし)は
ぬましほ乃さしひきあつて。馬のひづめも
【左丁】
たゝずなんぼくがんぜきそびへたりたて十八
町よこ十ちやうはかり。中にからほり三重にほ
りとをし。山のこしをほつててつほうざまをあ
け本丸にこでんしゆをあげだしやぐらだしべ
いさかも木かいだて二のまる三の丸までおもふ
づにこしらへたてごもる。人数はざうひやう三万四
五千にをよへり。中にもさげばりをもいる程
の弓四五百ちやうしゝうさきのはしり物そら