翻刻
ひたの守(かみ)。同うこんのたゆふ。そんそうして。すな
わちしうていになる。みよししゆりのたいぶ松(まつ)
永(なが)さうたいとうへ。れいぎを申させ日本にとめをく事
あふみの国あつちへばてれ【「ん」脱ヵ】めしよせらるゝ事
たいらのあそん。小田(をた)のかづさの守。のぶながきやう。
天下ほしゐまゝに。ふく風の。さうもくをなびかし
たるがごとく。とうい なんばん ほくてき せい
じう。こと〳〵く。うちほろぼし給ひ。天下 平均(へいぎん)
して。あふみの国。あづちといふ所に。じやうくわくを
しつらひ。ふつきのよそほひ。かんやうきうも
かくやらんある時御夜ばなしの折ふし。かのうる
がんばてれんがうわさをきこしめして。いそぎ
見たきよし。おほせいださる。すなはちすげのや
九衛門のぜうに。おほせつけられ。がうをくりにして。
あづちにつく。二三日あつて御れいにまかり出る。
身にはあびとゝいふものをきたり。此あびとゝ