翻刻
申物は。もうせんのことくなる物にて。色はねすみ色
なりしが。袖(そで)ながくすそはちかりにしてさな
がら。こうもりのはねをひろげたるににたり
さて御れいにまかり出るに日ほんごくの大みやう
小みやう地下まち人きゝつたへ〳〵ぎおんのゑ。
さんわうまつりなどのやうに。見物をしわけら
れす。すなわち。しんもつにはてつほう十 丁(ちやう)。
ゑんきんのめかね。八でうづりをかうはこに入る
ほとの蚊帳(かちやう)。十五けんにをよぶしやう〴〵ひ。まき物
くすり物。やぎう。ひづし。たうけん以下。しゆ〴〵
かずをつくして。さゝげ奉る。信長公(のぶながこう)ぎよかん
なのめならず。すなはち御屋しきを下されて。
おびたゝしき寺(てら)をたつる。其後。ぐりごりや。
りいすばてれんといふものをわたす。日本のつう
じに。ろれんすといふもの。これはびせんのくに
の物也。又がうずもといふもの。しもんといふ物