翻刻
【右丁】
壱万五六千。やけじにきりすてになるもの
女わらんへ都合四万あまりよせてもをひたゝ
しくそんじてあはれはこれにとゝめたり大みやう
小みやうによらすこんどのはたらき自身 手(て)を
くだかれ人数のやりくばりの見事いつれをそ
れとわけてほめかたしむかし物かたりにも。か
ほと人のほろひたる聞もをよはさる御事也
松倉長門守身上はめつの事
【左丁】
松くらぶんこの守と申はいにしへやまとの国つゝ
井じゆんけい家老(からう)一ぶんの人也一しんかい〳〵し
く。すどのてがらはつくんにしてちうせつよ
にかくれなかりしゆへ。嶋ばらをはいりやうして
たのしみをきわめ年老(ねんらう)つもつてたかひにをよ
べりそのちやくし松倉ながとの守にあとしき
つゝがなふ仰付られ有かたき事あげてかぞふへか
らず江戸にひしとあひつめ出仕にうとき事