翻刻
【右丁】
なしある時てつほうの者の中にこ才かくさうなる
ものを見たてゝ万事をかれ一人にまかせ国の
しをきの事は申にをよはす。ふだいさうでんの
家の子まてみなをのか下知にしたかはしむかの
男(おとこ)がげいのふには。りじゆんばい〳〵せちべんなる
事はかりを明ても暮てもみつだんすあんのこ
とくいく程なきにさうろん出来して馬上(はしやう)四十
四五きとりのきみな新座ものになりかわる
【左丁】
それより猶しゆつとうまさりて一人たうせんの
おもひなしかげにてはくやむ事ありしかとも
めをひき袖をひかへてよろつにかまふ物一人もな
きとあひきこゆかやうの者 魔(ま)となつて家
のほろぶるすいさう也
大人小身によらす人をめしつかふにしな〳〵あり
ちゑのふかきしゆ人のめしつかはるゝは家に久しき
ものをは正宗さだむね。新座をはあら身の