キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

吉利支丹物語 2巻 - 翻刻

吉利支丹物語 2巻 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

こんりう有て。人げんを。ゆたかにすませ。ぜんを せよとも。あくをせよともおほしめさぬ所に末世(まつせ) にをよぶほど人のちゑうすくなりて。でうすの御 おきてにたがひ。あくしんぶたうの。しゆじやうな れは。かりにゐんへるのといふ所。地の下くらき中 に。鳥(とり)けだものゝかたちをうけて。くるしみをうくる。 又をしへにたがはざるしゆじやうをははらいぞうと申 て。これより天上(てんじやう)にあんらくけらくひぎやうじざい の所へむまるゝを。ばらいぞうといふ。すべて衆生(しゆじやう)の きより八く八なんあり。でうすははしめも今も りやくに不同(ふどう)なし。たとへは。おやの子(こ)をまうくるに。 あしかれと思ひてそだつるはなし。せいじんして。びやう 人もふかうの物もぬす人もあるがごとし。あながち でうすにあやまりなけれども衆生(しゆしやう)のきまち〳〵 なれば。あく人をばふかくにくみ給ふ。てうすの御 をしへにたかわぬといふは。こひさんと申て仏の