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翻刻
ふ行儀も
直?床?に
腰かけて
かたから
おろす涼風の
手に
必植園
むかしハ夫(おつと)にしかられて。女房/顔(かほ)をあからめ只(たゞ)うつむいて。
誤(あやま)り入(いつ)て居たりしものなれども今時(いまとき)はハ中々さやう
な事ハ夢(ゆめ)々なし。女房(によばう)にしやべりつゞけにいひこめ
られ。是(これ)を長(なが)に相手(あいて)になつてもはじまらず日間(ひま)の
費(ついへ)るばかりににて埒(らち)の明(あく)事なきゆへに世間一統女夫(せけんいつとうめうと)
喧嘩(けんくわ)の尻(しり)のはては。どうなつとかつ勝手(かつて)にせいといふか
はね也/実(げふ)も世上(せじやう)の女房を山の神(かみ)といひ伝(つた)へし
も此時(このとき)よりぞしられたり