翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 32

ページ: 32

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おなじくなれバ。よい男(おとこ)が持(もち)たいと思ふは無利(むり)ならね ども。今の娘(むすめ)はちつと男(おとこ)ハわるふても銀(かね)のある所へ行(ゆき) たひと思ふなり。男がよふても。男がくハれるものでも なく。朝(あさ)から晩(はん)まで。男の顔(かほ)ばつかりながめて居(ゐ)ても ひだるひ時に腹(はら)がふくれるものてもなし。少々(せう〱)男がわる ふても着(き)るものをたんと拵(こしら)へてくれる男の所へ嫁入(よめいり) かしたひと思ふ也。其上(そのうへ)にも男(おとこ)がよけれバ。男のよひだ けハ別物(へつもの)の口銭(くうせん)で。これがほんのふじのもふけものと 思ふ也。爰(こゝ)に去(さ)る方(かた)の娘(むすめ)の子(こ)。嫁入前(よめいりまへ)に母親(はゝおや)がとふ ていはく。先達(さきだつて)から嫁入口(よめいりぐち)もよつほどいふて。きたけれ と。あるハいやなり。おもふハならずと。扨(さて)も思ふやうな ことハとんとなし。最早彼是(もはやかれこれ)といふ内(うち)につい年(とし)がたけ ると嫁入(よめいり)ごろが過(すぎ)て白歯(しらは)のばゞさまじやのと人がおだ てる〳〵。又/後妻(ござい)にもやりとむなしモハヤ〳〵娘(むすめ)の子(こ)を持(もて)バ 親(おや)のきつい心遣(こゝろつか)ひなものしたが。此頃(このごろ)いふてきた小間(こま) 物屋(ものや)ハよつほとよい男(おとこ)なれども。ちと薄(うす)ひといふことじや