翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 42

ページ: 42

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よつほど待(まつ)て居(ゐ)ましたなどゝ帰(かへ)つていへバ。さほどはや る医者(いしや)なれバ上手(じやうづ)であらふと思ひ。信仰(しんかう)するもの なり。扨彼丁稚(さてかのでつち)をたらしこみ。病人(びやうにん)の体(てい)を問家(といか) 内(ない)にて病(やまひ)をなんといふて居(ゐ)るぞと聞置(きゝおき)其後(そのゝち)病(びやう) 家(か)にて以前丁稚(いぜんでつち)の云(いひ)しごとくを。あんばいやう品(しな)を つけて。見立(みたて)をいへバ病家(びやうか)ハ己(をの)が思ふごとくに星(ほし)を さゝれ扨(さて)もあの御医者(おいしや)ハよつほど上手じやそうな。 此方(このはう)から容体(ようだい)をいはぬさきに。脉(みやく)ばかりみてくハしう 病症(びやうしやう)を一々/口諚(おつしやる)は恐れ入たることく大に感(かん)する ものなり ○/又女衆(またおなごしゆ)の使(つかい)なれバ。十/分(ぶん)の愛(あい)をもち。にこつらしく おまへハ美人(うつくしもの)じやといふ気(き)どりをすれバ。女の心の 裡(うち)にくふハなひものにて。悦(よろこ)ぶもの也。扨(さて)そふ悦(よろこは)して 置(おい)てホンニ御/内(うち)に御病人(ごびやうにん)があれバ。台所(だいどころ)て御まへがた 大体(たいてい)いそがしいことでハあるまひなどゝ口弁(あぶら)をながして。 そろ〳〵と容体(ようだい)といかくれバ。とのやうにこさり舛(ます)。この