翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 47

ページ: 47

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得(え)て薬(くすり)はきかいでも時(とき)によつてハ少しよひことも あるものなれバ其時(そのとき)には薬がきいたと思ひすこし 胸(むね)がさばけるとぐつと快(こゝろ)よくなるものなり。そこで あの御医者(おいしや)さんにかゝつてから。ずつと胸(むね)かすいて。いき たわしみが治(おさま)りしと思ひ。信仰(しんかう)し益し。是薬(これくすり)より 弁口(べんこう)にて半分(はんぶん)の余(よ)も治(おさま)るもの也/産前(さんせん)の療治(りやうぢ)ハ 大体(たいてい)しれたものなれバ。毒(どく)もならず薬もならず そめいさんだちの薬にて。あへくつてをけバ不調法(ふちうはふ)に ハならぬものなり。産後(さんご)なれハ血(ち)か荒(あら)ふこさります ゆえ食物(しよくもつ)の御/毒忌(どくいみ)が大事(だいじ)でござります。又 最(も)一つ御/毒忌(どくいみ)がごさりますと親仁(おやじ)が七十五日を 待(また)ぬを制(せい)する耳(みゝ)こすりを云聞(いひきか)すべし ○/扨額(さてひたい)に青筋(あをすじ)がたち。かん積持(しやくもち)と見ゆれバ。兎(と) 角物毎(かくものごと)忍耐(こたゆる)が第一の御/養生(やうじやう)でござりますと云 て。只何(たゞなに)ごとも気(き)をしづめ辛抱(しんぼう)が大事(だいじ)で御ざると いへハ家内(かない)の者(もの)が。あの御/医者(いしや)さんハゑらひ上手(じやうづ)じや