翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 49

ページ: 49

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どふもこんなことハ此方(このはう)から薬(くすり)をすゝめ舛(ます)ることハいたし にくひものでござり舛。只(たゞ)御/為(ため)になることのみを存舛(そんします) ので御ざり舛などゝいひこなすべし ○/嫁(よめ)をとり半年(はんねん)か一年ばかり立(たち)ての病気(びやうき)なれハ 少々(しやう〱)御/不養生(ふやうしやう)にてゆへ動(へり)のきみが見へます。鰻鱺(うなぎ) 鶏卵(たまご)のるいは。よろしいが。慈姑(しこめ)なとハ決(けつし)て御/無用(むよう)ちと 精薬(せいやく)を拵(こしら)へて上(あげ)ませふか。急度(きつと)ましますぜ。しかし 御本人(ごほんにん)の思召(おほしめし)しだいと格別(かくべつ)すゝめずして。病人の 方(はう)からましたれバよひがたく思ハすやうに持(もち)こむべし ○病家(びやうか)は配剤(はいざい)のことを委敷(くわしく)知(し)りたるハ少(すく)なけれ バ。病性(びやうしやう)に応(おう)じたる療治(りやうぢ)のしやう法組(はふくみ)などハ軍(くん) 書(しよ)で引ことを云聞(いひきか)すが病人(びやうにん)の耳(みゝ)近(ちか)ふてよきも の也。源平盛衰記(げんぺいせいすいき)か太平記(たいへいき)か太閤記(たいこうき)なりとも 只(たゞ)手前(てまへ)の勝(かつ)手のよき所(ところ)へはめて云聞(いひきか)せバ。なる 程(ほど)至極(しごく)尤(もつとも)なる法組(はふぐみ)見立(みたて)の医案(いあん)上手(じやうづ)らしふ 見ゆるもの也