翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 62

ページ: 62

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ますなツイ治(なを)して御あけ申ましよ。しかしちと岡島(おかしま) 屋ても見に御いでなされませ。御/気(き)ばらしに宜(よろ)しう 御ざり舛。芝居(しばゐ)もよろしいが。また野(の)かけもよいもの でござり舛。実(じつ)は薬(くすり)よりハそんなことがよふきゝ ますものジヤホンニ琴三弦(ことさみせん)ハ御/嫌(きらひ)でハこざりませぬか ナ人にひかせて御/聞(きゝ)なされてもよろしうござります。 御/食事(しよくし)にとんと御/毒忌(どくいみ)にハ及(および)ませぬ。何(なに)なりとも 御/好(すき)なものをあかりませと。きけんとり〴〵容体(ようたい)を聞(きゝ) 其口(そのくち)について手(て)をかへ品(しな)を替(かへ)上手をいふてとて 病人(びやうにん)の為(ため)にわるふても。気(き)に入(い)るやうに持(もち)こめバ。扨(さて) もマアあの御/医者(いしや)さんハ。何(なに)もならぬ角(か)ハならぬのと おつしやらず高(たか)ぶらずして。やハらかで其(その)くせいや みのないすつぱりとした薬もとんとうらぬホンニ能(よい) 御/医者(いしや)さんジヤなひかいナなどゝ評判(ひやうばん)して。ひいきが つき馴染(なじみ)も重(かさな)り。其内にハつい義利(ぎり)か加々り ツイうか〳〵ときゝもせぬ薬を長(なが)ふ呑(のむ)もの也。