翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 64

ページ: 64

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○/夫々(それ〱)病家(びやうか)先断(さきことはり)をいわさず。弁口(へんこう)にて持直(もちなを)し。 長(なが)ふ引(ひつ)はる秘法(ひはう)あり後日(ごにち)伝授(でんじゆ)すべし後編(こうへん)を待(まち)ゐへ ○風治(かせなを)り口(くち)最早(もはや)月代(さかやき)そつてもくるしうござりません かなと問(とわれ)し時(とき)熱(ねつ)の有(ある)なしも分(わか)りかたけれバ。定(さた)めて もはや御頭(おつむり)かかゆふむしや〳〵といたしませふがなといへバ ハイもはや月代(さかやき)がそりとふてなりませぬヘイさやうなれバ 御てりなされても苦(くる)しうござり舛まいと病人の気(き)の つかざるやうに言葉(ことば)をにごして。しかし最(も)一両日御/見合(みあわせ) なさるにしくハないヘイもう風呂(ふろ)は大/事(し)御/座(ざ)りませ ぬかと問(とふ)さやうに何(なに)も角(か)も一時にハよろしう御/座(ざ)り ますまひ。一ツ宛(ヅゝ)になされませ。御/当(あた)りなされて今度(こんと) の引(ひき)かへしハ。むつかしう御ざり舛/跡(あと)て取(とり)かへしがなり ませぬ風呂(ふろ)も最一両日御見合なさるにしくハ御座 りませぬと云(いふ)べし。何分(なにぶん)しくハない〳〵の言葉は医者 の秘密(ひみつ)の言葉(ことば)遣(つか)ひなりと知(し)るべし  附り 都て髪月代(かみさかやき)などを問(とふ)時分(じぶん)にハ最早(もはや)よい時分(じぶん)也