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べし
○/男自慢(おとこしまん)の人なれバ。おまへハとふおもふてかしらね
ども。娘(むすめ)にもせよ。女子衆(おなごしゆ)にもせよ。女房(によぼう)後家(ごけ)尼(あま)にも
せよ。一体(いつたひ)おなごのすく風(ふう)じや。何(なん)でも女子(おなご)の風上(かさかみ)
にハとんと置(をけ)ぬ御/人(ひと)じや。何分(なにぶん)女子(おなこ)すかるゝといふは
一ぶんの御/徳(とく)じや。どふぞ。わたしらもあやかりたひもの
でござり舛といふてほむるべし
附り 余(あま)りほめ過(すく)れバへつらひのやうにもあれど。どんな
遍屈(へんくつ)ものでもほめられてゑらふおこる人もなひもの
也/当世(たうせひ)は真(ま)ことなこと云(いふ)てハ人の気(き)にいらず
みす〳〵しれたあぶらでもながせバうけのよひ時節(じせつ)
なり其(その)いはれをたとへをもつて左(さ)に述知(のへし)らすべし
○/爰(こゝ)に去(さ)る方(かた)の女房(によほう)当年(たうねん)五/才(さい)になる児(こ)をつれ。
知(し)るべの方(かた)へ些用事(ちとようじ)ありて行(ゆき)しに。先方(さきかた)の女房(によほう)
出(で)むかひ。コレハ〳〵よふまあ御出(おいで)なされました。まづ〴〵是(これ)へ
御/通(とを)りなされませと。其言葉(そのことば)につれて一間(ひとま)へとをり。
先此間(まづこのあいだ)は打絶(うちたへ)まして御/目(め)にかゝりませぬ。時分柄殊(じぶんがらこと)